Non-clinical trials

遺伝毒性試験

当社の遺伝毒性試験は、設立以来、その先進性と品質を以って高い評価をいただいてきました。医薬品、食品、農薬、一般化学物質など、様々な物質に対応できる幅広い試験メニューと膨大な背景データを保持しています。特にトランスジェニック動物を用いた遺伝子突然変異試験(TGR)の背景データおよび対象臓器の保持数は国際的にも高い評価を受けています。遺伝毒性試験の選択・結果の解釈・評価についてなど、どんなに些細なことでもご相談下さい。

遺伝毒性試験

遺伝子突然変異を検出する試験1 - 細菌を用いる復帰突然変異試験(Ames試験)-

遺伝子突然変異を検出する試験1の特長

  1. 化学物質の遺伝子突然変異誘発性を細菌を用いて検出する試験
  2. 数種の細菌を使用することによって塩基置換型またはフレームシフト型による配列の変異を検出することが可能
  3. 短期間に安価で実施可能
  4. 各種の申請書類で要求されている

遺伝子突然変異を検出する試験1の概要

  • 医薬・医薬部外品
  • 農薬
  • 化粧品
  • 化学物質
  • 食品添加物
  • 動物用医薬品
  • その他

ヒスチジン要求性ネズミチフス菌(S. typhimurium )およびトリプトファン要求性の大腸菌(E. coli )に、数用量段階(通常は5段階以上)の被験物質を処理し、プレインキュベーションした後、2日間培養し、アミノ酸非要求性に復帰変異したコロニー数を計数します。通常は、外因性の代謝活性化系(S9mix)の存在下および非存在下の2条件で実験します。復帰変異コロニー数が、陰性対照群に対して2倍以上に増加し、用量依存性が認められた場合に陽性と判定します。

ネズミチフス菌株TA100の復帰変異コロニー

基本仕様

試験系
  • ネズミチフス菌株:TA1535、TA1537、TA98、TA100
  • 大腸菌:WP2uvrA
  • GLP試験では上記5菌株で実施。非GLP試験ではご希望に応じて上記の1~5菌で実施。
  • その他の菌株TA97、TA102、WP2uvrA /pKM101の使用については要相談
検査・実験 予備試験+本試験
プレインキュベーション法、復帰変異コロニー数のカウント

基本納品物

基本 報告書タイプ
GLP試験 概要・方法・結果・考察を詳述した「詳細タイプ」を提出いたします。
非GLP試験 結果の概要のみを記述した「簡易タイプ」または概要・方法・結果・考察を詳述した「詳細タイプ」のいずれかをご選択いただけます。

納期

GLP試験 試験開始後3〜4ヶ月
非GLP試験 試験開始後3週間 (簡易タイプ、 本試験のみ)、6〜8週間 (簡易タイプ、予試+本試験)、試験開始後3ヶ月(詳細タイプ)
  • 上記はあくまで目安です。試験設計、報告書タイプ、受託時期などにより納期は変動します。お急ぎの場合はご相談下さい。
  • トランスジェニックマウスは受注生産のため、本試験開始の4か月前に動物を発注。発注後のキャンセルについてはキャンセル費用が発生します。

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遺伝子突然変異を検出する試験2 - マウスリンパ腫細胞を用いるin vitro 遺伝子突然変異試験(MLA)-

遺伝子突然変異を検出する試験2の特長

  1. ほ乳類培養細胞を用いる試験系
  2. 内因性チミジンキナーゼ遺伝子の前進突然変異を検出する
  3. 遺伝子突然変異に加え、染色体異常を検出可能

遺伝子突然変異を検出する試験2の概要

  • 医薬・医薬部外品
  • 化学物質
  • その他

マウスリンパ腫細胞に、数用量段階の被験物質を3時間(短時間処理法)あるいは24時間(連続処理法)暴露します。短時間処理法については、外因性の代謝活性化系(S9mix)の存在下および非存在下の2条件で実施します。次いで、細胞を48時間培養(突然変異発現期間)した後、トリフルオロチミジン(TFT)を含む培養液中でさらに12日間培養します。突然変異Tk+/-→Tk-/-によりチミジンキナーゼ活性が欠損した細胞は、TFTに耐性ができるため、TFT存在下でもコロニーを形成することができるようになります。そのため、培養終了後にTFT耐性変異体コロニーを計数することによって被験物質の遺伝子突然変異誘発能を調べることができます。Smallコロニーは染色体レベルの大きなゲノムの変化(染色体異常)に起因すると考えられている。

基本仕様

試験系 マウスリンパ腫細胞株L5178Y Tk+/- -3.7.2C
検査・実験 実施可能な方法は、Microwell法のみになりますのでご了承ください。
用量設定、突然変異頻度の測定

基本納品物

基本 報告書タイプ
GLP試験 概要・方法・結果・考察を詳述した「詳細タイプ」を提出いたします。
非GLP試験 結果の概要のみを記述した「簡易タイプ」または概要・方法・結果・考察を詳述した「詳細タイプ」のいずれかをご選択いただけます。

納期

GLP試験 試験開始後3.5ヶ月
非GLP試験 試験開始後2ヶ月
  • 上記はあくまで目安です。試験設計、報告書タイプ、受託時期などにより納期は変動します。お急ぎの場合はご相談下さい。
  • トランスジェニックマウスは受注生産のため、本試験開始の4か月前に動物を発注。発注後のキャンセルについてはキャンセル費用が発生します。

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遺伝子突然変異を検出する試験3 - トランスジェニック動物を用いる in vivo 遺伝子突然変異試験(TGR) -

遺伝子突然変異を検出する試験3の特長

  1. 一定の量および品質のゲノムDNAが抽出できれば、原理的には個体のあらゆる組織で測定可能である。
  2. レポーター遺伝子はゲノム中では発現しない中立な外来遺伝子であるため、内在遺伝子と異なり選択圧の影響を受けない。
  3. 遺伝子突然変異は不可逆変化であり、DNA中に安定的に蓄積するため、長期間の影響を判定可能である。
  4. In vitro の遺伝毒性試験あるいは発がん性試験のフォローアップに用いられる。

遺伝子突然変異を検出する試験3の概要

  • 医薬・医薬部外品
  • 化粧品
  • その他

医薬品をはじめとする様々な化学物質の開発では、その物質の発がん性の有無を出来る限り早い段階で予測することが重要です。発がん性予測の一次スクリーニングとしては、細菌を用いた復帰突然変異試験(Ames試験)、培養細胞を用いた染色体異常試験、ならびにげっ歯類を用いた小核試験が汎用されています。しかし、Ames試験および染色体異常試験は、in vitro の試験系であり、動物個体の薬物動態(吸収、分布、代謝、排泄)を反映したin vivo での体細胞遺伝子傷害を的確に予測するのは困難です。また、小核試験は、限られた臓器における遺伝子傷害性を評価できますが、臓器特異性を持った化学物質の遺伝子傷害性を見逃す恐れがあります。そこで開発されたのが、ほ乳動物個体内で多臓器の遺伝子傷害を評価できる“遺伝子改変げっ歯類(TGR)を用いた遺伝子突然変異試験”であり、動物一個体の全細胞に組み込まれた標的遺伝子(レポーター遺伝子)上の変異を検出することで、多臓器にわたる遺伝子傷害性を評価することが可能となりました。

このTGRを用いた試験系は、それぞれの臓器からのゲノムDNAの抽出により、標的遺伝子を回収し、大腸菌を用いた検出系にかけることで、動物個体の多臓器にわたる遺伝子傷害性を評価します。動物個体の薬物動態を反映した遺伝子突然変異検出系であり、標的臓器を予測できるという観点からも発がん性の予測に大変有意義な系であるといえます。遺伝子突然変異を検出するためのレポーター遺伝子が導入された遺伝子改変マウス/ラット(5匹以上/群)に、被験物質(通常は3用量段階)を一定期間(通常:28日間)連日投与します。その後、目的臓器を摘出し、誘発された突然変異を検出します。

基本仕様

試験系
  • Mutaマウス(LacZ assay)
  • gpt deltaマウス(gpt assay、Spi- assay)
検査・実験

28日間反復投与、体重測定、一般状態観察、標的臓器摘出、DNA抽出、アッセイ

試験の全体的な流れ。事前に用量設定試験(14日間反復投与・非GLP)を実施。

基本納品物

基本 報告書タイプ
GLP試験 概要・方法・結果・考察を詳述した「詳細タイプ」を提出いたします。
非GLP試験 結果の概要のみを記述した「簡易タイプ」または概要・方法・結果・考察を詳述した「詳細タイプ」のいずれかをご選択いただけます。

納期

GLP試験 試験開始後5~6ヶ月(陰性対照 + 陽性対照 + 3用量、肝臓のみの場合)
非GLP試験 試験開始後4〜5ヶ月(陰性対照 + 陽性対照 + 3用量、肝臓のみの場合)
  • 上記はあくまで目安です。試験設計、報告書タイプ、受託時期などにより納期は変動します。お急ぎの場合はご相談下さい。
  • トランスジェニックマウスは受注生産のため、本試験開始の4か月前に動物を発注。発注後のキャンセルについてはキャンセル費用が発生します。

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染色体異常を検出する試験1 - ほ乳類培養細胞を用いるin vitro染色体異常試験 -

染色体異常を検出する試験1の特長

  1. In vitro で染色体異常(構造異常および数的異常(倍数体))を検出する試験。
  2. 染色体異常は、被験物質によるDNA鎖切断または染色体不分離により起こるが、培地のpHや浸透圧の変化、強度の細胞毒性などよっても誘発され、偽陽性結果が多い難点がある。
  3. チャイニーズハムスター肺由来CHL/IU細胞は扱いやすく解析が容易であるため汎用されている。
  4. ヒトリンパ球は解析が困難であるが、p53遺伝子に変異があるCHL/IU細胞より偽陽性が少ない。

染色体異常を検出する試験1の概要

  • 医薬・医薬部外品
  • 農薬
  • 化粧品
  • 化学物質
  • 食品添加物
  • 動物用医薬品
  • その他

増殖期にあるほ乳類の培養細胞またはヒトリンパ球に、数用量段階の被験物質を暴露し、一定期間培養後、分裂期中期で停止させて標本を作製します。標本上の中期分裂像を顕微鏡観察して、染色体異常の有無を調べます。代謝活性化系(S9mix)存在下および非存在下による短時間処理法ならびに代謝活性化系非存在下による連続処理法の3条件で実施します。

基本仕様

試験系 チャイニーズハムスター肺由来CHL/IU細胞、初代ヒトリンパ球
検査・実験 細胞培養、用量設定試験、細胞増殖抑制度測定、標本作製、染色体観察

基本納品物

基本 報告書タイプ
GLP試験 概要・方法・結果・考察を詳述した「詳細タイプ」を提出いたします。
非GLP試験 結果の概要のみを記述した「簡易タイプ」または概要・方法・結果・考察を詳述した「詳細タイプ」のいずれかをご選択いただけます。

納期

GLP試験 試験開始後4ヶ月
非GLP試験 試験開始後2.5ヶ月(簡易タイプ)、試験開始後3.5ヶ月(詳細タイプ)
  • 上記はあくまで目安です。試験設計、報告書タイプ、受託時期などにより納期は変動します。お急ぎの場合はご相談下さい。
  • トランスジェニックマウスは受注生産のため、本試験開始の4か月前に動物を発注。発注後のキャンセルについてはキャンセル費用が発生します。

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染色体異常を検出する試験2 - ほ乳類培養細胞を用いるin vitro 小核試験(MNvit)-

染色体異常を検出する試験2の特長

  1. ほ乳類培養細胞を用いる染色体異常試験と同等の試験
  2. 染色体構造異常誘発物質のみならず、異数性誘発物質の検出も可能
  3. ヒトリンパ芽球TK6細胞はp53遺伝子が正常であるため、p53遺伝子に変異がある細胞(CHL/IUなど)を用いる試験よりも偽陽性が少ない。

染色体異常を検出する試験2の概要

  • 医薬・医薬部外品
  • 化学物質
  • その他

ほ乳類培養細胞に数段階濃度の被験物質を作用させて一定期間培養後、スライド標本を作製し、間期細胞の細胞質中にみられる小核を観察します。アクチン重合阻害剤のサイトカラシンBを添加して培養することにより、被験物質処理後に分裂を完了した細胞だけを観察することができます。代謝活性化系(S9mix)存在下および非存在下による短時間処理法ならびに代謝活性化系非存在下による連続処理法の3条件で実施します。

基本仕様

試験系 ヒトリンパ芽球TK6細胞
チャイニーズハムスター肺由来CHL/IU細胞(非GLP試験)
検査・実験 細胞培養、用量設定試験(必要に応じて)、細胞増殖抑制度測定、標本作製、小核観察

基本納品物

基本 報告書タイプ
GLP試験 概要・方法・結果・考察を詳述した「詳細タイプ」を提出いたします。
非GLP試験 結果の概要のみを記述した「簡易タイプ」または概要・方法・結果・考察を詳述した「詳細タイプ」のいずれかをご選択いただけます。

納期

GLP試験 試験開始後4ヶ月
非GLP試験 試験開始後2ヶ月(本試験のみ)、3ヶ月(用量設定試験+本試験)(簡易タイプ)、試験開始後3.5ヶ月(詳細タイプ)
  • 上記はあくまで目安です。試験設計、報告書タイプ、受託時期などにより納期は変動します。お急ぎの場合はご相談下さい。
  • トランスジェニックマウスは受注生産のため、本試験開始の4か月前に動物を発注。発注後のキャンセルについてはキャンセル費用が発生します。

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染色体異常を検出する試験3 - げっ歯類を用いる小核試験 -

染色体異常を検出する試験3の特長

  1. ほ乳類の赤血球は成熟過程で脱核により主核を細胞外に放出し、無核の細胞になる。しかし、染色体の構造異常や細胞分裂の異常により主核に取り込まれなかった小核は、細胞質中に残存する。この小核を染色して検出することで染色体異常を誘発する化学物質の検出が可能である。
  2. 末梢血を用いる小核試験では、実験動物を殺すことなく微量の採血により染色体異常誘発性を評価することが可能であるため、動物愛護の観点ですぐれた特長を持つ。
  3. 数的異常を誘発する化学物質の検出も可能である。
  4. コメットアッセイとのコンビネーションが可能

染色体異常を検出する試験3の概要

  • 医薬・医薬部外品
  • 農薬
  • 化粧品
  • 化学物質
  • 食品添加物
  • 動物用医薬品
  • その他

ラット、マウス等のげっ歯類に3用量段階の被験物質を投与し、一定期間後に骨髄または末梢血を採取して幼若赤血球中にみられる小核を顕微鏡で観察(またはフローサイトメーターで測定)することにより、被験物質の染色体異常誘発性を評価します。

基本仕様

試験系 若齢のマウス、ラット
検査・実験 用量設定試験(必要に応じて)
投与 (単回あるいは2回など)、 体重測定、 一般状態観察、標本作製、 小核観察

基本納品物

基本 報告書タイプ
GLP試験 概要・方法・結果・考察を詳述した「詳細タイプ」を提出いたします。
非GLP試験 結果の概要のみを記述した「簡易タイプ」または概要・方法・結果・考察を詳述した「詳細タイプ」のいずれかをご選択いただけます。

納期

GLP試験 試験開始後3.5ヶ月(本試験のみ)、4ヶ月(用量設定試験+本試験)
非GLP試験 試験開始後2.5ヶ月(本試験のみ)、3ヶ月(用量設定試験+本試験)(追加)(簡易タイプ)
  • 上記はあくまで目安です。試験設計、報告書タイプ、受託時期などにより納期は変動します。お急ぎの場合はご相談下さい。
  • トランスジェニックマウスは受注生産のため、本試験開始の4か月前に動物を発注。発注後のキャンセルについてはキャンセル費用が発生します。

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DNA損傷を検出する試験 - コメットアッセイ -

DNA損傷を検出する試験の特長

  1. 単細胞ゲル電気泳動法とも呼ばれる試験。
  2. 遺伝子突然変異や染色体異常を引き起こす前段階であるDNA損傷を検出する試験系。
  3. 細胞が採取・単離できればどの組織でも実施可能。
  4. 小核試験とのコンビネーションが可能。
  5. In vitro の遺伝毒性試験あるいは発がん性試験のフォローアップにも使用可能。

DNA損傷を検出する試験の概要

  • 医薬・医薬部外品
  • 化学物質
  • その他

ラットあるいはマウスに、数用量段階の被験物質を、1日1回、2日以上投与した後、標的臓器(肝臓や胃など)から細胞を単離します。この単離細胞をスライド標本のアガロースゲル中に包埋し、高アルカリ条件下で電気泳動をします。DNA損傷を有した核は、この電気泳動によってDNAが切断・移動し、尾を引いた彗星(コメット)のような像を呈します。泳動後の標本を、SYBR® Goldで染色し、蛍光顕微鏡下で画像解析装置を用いて、コメット像を測定し、全体のDNA量に対する移動した尾(テール)部分のDNA量の割合(%tail DNA)を解析します。

基本仕様

試験系 ラット、マウス
検査・実験 用量設定試験(必要に応じて)
投与 (2日以上)、 体重測定、 一般状態観察、標本作製、電気泳動、コメット測定

基本納品物

基本 報告書タイプ
GLP試験 概要・方法・結果・考察を詳述した「詳細タイプ」を提出いたします。
非GLP試験 結果の概要のみを記述した「簡易タイプ」または概要・方法・結果・考察を詳述した「詳細タイプ」のいずれかをご選択いただけます。

納期

GLP試験 試験開始後3ヶ月(本試験のみ、肝臓のみの場合)
非GLP試験 試験開始後2ヶ月(本試験のみ、肝臓のみの場合)
  • 上記はあくまで目安です。試験設計、報告書タイプ、受託時期などにより納期は変動します。お急ぎの場合はご相談下さい。
  • トランスジェニックマウスは受注生産のため、本試験開始の4か月前に動物を発注。発注後のキャンセルについてはキャンセル費用が発生します。

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